(使用している Excel は Excel 2016 です)
前に セミコロン 3つのユーザー定義書式でセルの値を非表示にする というネタを書いたのですが 今回は これをもうちょっと掘り下げてみたいと思います。
ユーザー定義書式のセミコロンは 書式の区切り記号です。
つまりセミコロン 3つは 書式の区切りしかないため、 「書式が無い」という設定になります。
;;;
「書式が無い」ため 値が非表示になるわけです。
このユーザー定義書式ですが 3つのセミコロンで 4つの定義に分けられます。
それぞれは 次の設定になります。
@正の数の書式 A負の数の書式 Bゼロの書式 C文字の書式
例えば、次のように「Bゼロの書式」だけ設定すると
;;ゼロ;
このようにゼロのときにだけ表示されるようになります。 (この書式では "ゼロ" という文字を設定しています)
セミコロンを 2つにすると 「@正の数の書式」「A負の数の書式」「Bゼロの書式」を「書式なし」で設定したことになり 「C文字の書式」は未設定になります。
;;
未設定の「C文字の書式」は、標準の書式になります。
これを踏まえると 次のような「負のみ表示」する書式や
;-#,##0;;
ゼロのときに文字を赤くする書式を設定することができます。
#,##0;-#,##0;[赤]0;@
この [赤] は、 文字を赤色にする記号で "@" は文字をそのまま表示する記号です。
色は以下の記号が定義されています。
[黒][白][赤][緑][青][黄][紫][水]
定義されていない色も数字で指定できます。
[色1]〜[色56] ([色1]が[黒]、[色8]が[水])
正負くらいであれば 「条件付き書式」を使用しなくても 目立たせることができます。
[緑]#,##0;[青]-##0;[赤]0;[紫]@