Raspberry Pi に tripwire を入れてみる

11/10 大阪で開催された『LPIC レベル3 303 Security 技術解説無料セミナー』で tripwire が解説されていたので、 せっかくなので Raspberry Pi に入れてみます。

tripwire は、ファイル改竄などを検出するためのツールです。

ある時点のファイルの状態をデータベースに保存しておいて 現時点の状態と比較することができます。

tripwire の設定ファイルやデータベース自体が改ざんされないように 認証用のキーを作成する必要があるのですが 最近は、インストールの流れで作成することができます。

apt-get します。

$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install tripwire

途中、サイトキーを作成するためのパスフレーズを求められます。

WRITE_0626_09

サイトキーは、設定ファイルを改ざんされないためのキーです。

ローカルキーを作成するためのパスフレーズを求められます。

WRITE_0626_11

ローカルキーは、データベースを改ざんされないために使用するキーです。

インストールが終了したら、データベースを初期化します。 これによって、「この時点」のファイルの情報をデータベースに保存します。

$ sudo tripwire --init
Please enter your local passphrase:

ローカルキーのパスフレーズが求められます。

データベースに保存した情報と、「現時点」のファイルの情報を 比較するには "--check" オプションを使用します。

$ sudo tripwire --check

レポートが表示されます。

レポートを再度表示するには、比較時に生成された twr ファイルを読み込みます。

$ cd /var/lib/tripwire/report
$ sudo twprint --print-report --twrfile raspberrypi-20121115-211440.twr

「比較した時点」のファイルの情報でデータベースを更新するには、 比較時に生成された twr ファイルを使って以下のようにコマンドを実行します。

$ cd /var/lib/tripwire/report
$ sudo tripwire --update -a --twrfile raspberrypi-20121115-211440.twr
Please enter your local passphrase:

データベースの更新なのでやはりローカルキーのパスフレーズが求められます。

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